「そろそろ退職したいんだけど、いつ上司に切り出せばいいんだろう」って、こんな感じで退職のことで悩んでいませんか?
退職を切り出すタイミングが難しかったり、言うのが怖いことってありますよね。
会社に退職を伝えるのは、人によって大きな壁になることもあります。退職の意思を伝えるのは、円満退職のためにも非常に重要です。
しかし、いざ上司に伝えようとすると、「緊張してうまく話せない」、「引き止められたらどうしよう…」と不安になるかもしれません。
ですが、適切なタイミングや方法を選ぶことで、スムーズな円満退社を実現することができます。
この記事では、そんな退職の切り出し方に悩めるときに、退職の意思を伝えるときのタイミングやポイントを紹介しています。
- 退職のベストなタイミング
- 上司に伝えるときのポイント
- 退職が言い出せないときの対処法とは?
なにを言われても辞める権利はある
仕事がつらい、人間関係がうまくいかない、将来が見えないなど、会社を辞めたい理由は人それぞれ。辞めたいと感じたら、周囲に惑わされず、自分の気持ちに正直になっても大丈夫です。
日本国憲法では、「職業選択の自由」が保障されてるからですね。
第3章 国民の権利及び義務
第22条 【居住、移転及び職業選択の自由、外国移住及び国籍離脱の自由】
第1項 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
第2項 何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない。
引用元:日本国憲法 逐条解説
上司や同僚から「辞めないでほしい」と言われても、最終的に決めるのはあなたです。周囲の意見は参考にしながらも、自分の気持ちに正直になって決断するのがいいでしょう。
会社を辞めることで、周囲に迷惑をかけてしまうのではと考えるのも仕方のないことです。しかし、それはあなたの責任ではありません。
職場が忙しくなるのは、人材不足や人員配置などは会社の責任です。あなたが辞めたとしても、残った人たちでカバーできるはずです。
辞めたとしても、会社は新しい人を採用したり、業務を見直したりすることで問題を解決していくでしょう。
「辞めたい」という気持ちは誰にでも起こります。周囲の目を気にせず、自分の気持ちに正直になって決めるのがいいですね。
退職を言い出せない理由
上司が怖いなど話をしずらいから
上司が怖いので、退職を言い出せないという人は多くいます。
例えば、上司に退職すると伝えると、
- 高圧的な態度で威圧する
- 暴言を吐いて怒鳴り散らす
- 嫌がらせをしてくる
などなどあり、退職を伝えたことで萎縮してしまうことがあります。
こういった状況では、退職を伝えるのも難しいのですよね。
こんなことがあると、言い出せない原因になってしまうでしょう。
先輩や同僚が引き止めてくるから
会社を辞めたいと伝えたら、引き止められることがあります。しかし、なかにはあなたのためを思ってない引き止めもあります。
引き止めには、あなたを心配するものと、自分勝手なものがあるからですね。
例えば、こんな感じですね。
このような、自分の都合で引き止める人には、耳を傾ける必要はありません。
また、自分の都合で引き止める人は、
- 自分だけが残るのが嫌
- 先を越されたくない
- 行動ができない
という気持ちから、引き止めようとしてきます。
「退職する!」と決めている場合は、周囲に流されず自分の意思を貫くことが大切です。自分のことだけを考えて引き止めてくる人は、聞き流してもいいですね。
退職後の不安があるから
退職後の不安は、多くの人が感じるもので仕方のないことです。収入が減ったりして生活面の不安など、さまざまな理由が考えられるからですね。
ですが、準備や対策をすることで、不安を減らすことができます。
- 次の働く場所を決めてから退職する
- 退職をしたら、失業保険や給付金の制度を活用する
次の仕事が決まっていないと、不安になるのは仕方のないことです。
ですが、失業保険や給付金などの制度を活用すれば、ある程度の期間は生活費などを補うことができますね。
失業保険や社会保険給付金を活用すれば、生活費などを工面できます。少しでも、退職後の不安を減らせることができますね。
辞めることに罪悪感を感じるから
退職することで、罪悪感を感じる必要はありません。人材確保や職場の運営は、会社が責任を持つべきものだからですね。
例えば、退職を決意したとき、
- 人手不足になり、残った人に負担がかかってしまう
- 自分が担当していた業務が滞ってしまう
- 一人辞めることで職場が回らなくなってしまう
などなど、考えてしまうからですね。
人材の確保や職場の運営は、労働者の責任ではなく会社の責任です。ですので、退職をすることで罪悪感を感じたとしても、あなたには責任ありませんね。
退職を切り出すタイミング
退職する1ヶ月前までに伝える
退職を伝えるタイミングは、1ヶ月前が理想的です。余裕をもつことで、円満退職がしやすくなるからですね。
民法では、2週間前でも問題ありません。
第 627条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
2 期間によって報酬を定めた場合には、解約の申入れは、次期以後についてすることができる。ただし、その解約の申入れは、当期の前半にしなければならない。
3 6箇月以上の期間によって報酬を定めた場合には、前項の解約の申入れは、3箇月前にしなければならない。第 628条 当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。
引用元:厚生労働省
ですが、早めに伝えることで、会社は人材確保や引き継ぎがスムーズに進められます。また、残りの期間でしっかりと仕事を引き継ぎ、円満な関係を築きながら退職することができます。
例えば、10月末に退職する場合は、9月末に上司に伝えるのがいいでしょう。
早めに伝えれば、会社にも配慮できるので、円満退職を目指すことができますね。
会社の就業規則で、退職の意思表示の期限が定められている場合もあります。事前に確認しておくのがいいですね。
職場の忙しい時期は、なるべく避ける
繁忙期に退職すると、同じ職場の人に負担をかけてしまう可能性があります。人手不足になりやすく、退職することで残った人の仕事量が増えるからですね。
ですので、職場の人になるべく負担をかけたくないときは、早めに上司に相談するのがいいでしょう。
繁忙期は忙しいですが、前もって準備をすれば退職ができそうですね。
上司が忙しいときは、なるべく避ける
上司に退職を伝えるタイミングは、上司の余裕があるときがおすすめです。上司が忙しいと、話がよくできなかったり、話が途中で中断してしまう可能性があるからですね。
また、上司がイライラしているときは、冷静な判断ができないため、円満な退職が難しくなる可能性があります。
例えば、一日の業務が終わり、落ち着いた時間帯であれば、上司もゆっくり話を聞いてくれる可能性が高いでしょう。
そして、周りに人がいない場所を選ぶと、話が途切れたり、内容が他の人に聞こえたりする心配がありません。
上司の状況や時間帯を見計らって、絶好のタイミングで伝えるのがいいですね。
転職先が決まってから伝える
新しい仕事が決まってから、退職を伝えるのはいいタイミングですね。まだ、新しい仕事が決まってないと、次のようなリスクが考えられるからです。
- 引き止められる可能性が高い
- 次の仕事が見つからないと、あせってしまう
- 生活費などの金銭面で苦しくなる
新しい仕事が決まっていれば、こういったリスクが減るので安心感も増えるでしょう。
新しい仕事が決まってから退職を伝えることで、安心することができますね。
働いているときに新しい会社を探しておけば、選択肢が増えるので余裕もできますね。
おすすめの転職サービス
「自分らしく働ける会社」というモットーのもと、個性や価値観に寄り添い、理想に合った転職をサポートしている転職支援サービスです。
人材業界大手のリクルートが運営している転職サイト。トップクラスの求人数かつ便利な求人検索機能もあり、利用しやすい転職サイトになっています。
退職を伝えるときのポイント
曖昧な退職理由にしない
退職を伝えるときは、はっきりとした理由で報告することが大切です。具体的に伝えることで、引き止められる可能性を減らすことができるからですね。
- 家族の事情で〇月末で退職させていただきます
- 新しい分野に挑戦したいという思いがあり、〇月〇日で退職いたします
- より専門的なスキルを磨くために、転職を決意しました
こんな感じで、具体的な理由を伝えると納得しやすくなります。退職を伝えるときは、明確な理由で報告することが大切ですね。
前向きな退職理由にする
上司に退職を伝えるときは、いくつか注意点があります。給料や仕事内容の不満を言わないようにして、前向きな理由で伝えることが大切だからですね。
不満をぶつけるような伝え方をしてしまうと、「現状に不満があるので、会社を辞める」という印象を、与えてしまう可能性があるからです。
こんな感じで、退職を伝えるときは、前向きな理由で上司に伝えることが大切ですね。
退職したい人の状況に合わせて、スムーズに退職ができるようにサポートを受けることができるサービスもあります。
忙しい時間帯は避ける
退職を伝えるおおすすめな時間帯は、仕事が終わって帰るときです。一日の忙しさも落ち着き、人も少ないので、落ち着いて話ができるからですね。
朝のバタバタした時間帯は避けて、じゅうぶんな時間を持って聞いてもらうためにも、夕方がおすすめです。
例えば、ある人が退職を伝えたいと考えているとします。
朝の忙しい時間を避け、仕事が一段落した夕方の時間帯を選びました。その結果、上司もリラックスしており、話をじっくりと聞いてくれ、スムーズに退職を伝えることができました。
こんな感じで、退職を伝えるときは忙しい時間帯を避けて、一日の終わりに落ち着いて話すことが大切です。
上司も真剣に話を聞いてくれるでしょう。
退職を言い出せないときの対処法
落ち着いて考えてみる
仕事をやめたいと思ったら、まず落ち着いてなぜそう思ったのか考えてみましょう。辞めたいと思ったときには、なにかしらの理由があるからですね。
- 人間関係がうまくいかない
- 仕事内容が自分に合わない
- 労働環境が悪すぎる
落ち着いて考えることで、退職を切り出すきっかけが見つかるかもしれません。
退職を切り出すのは勇気のいることですが、自分の気持ちに正直になることが大切ですね。
辞めたときのメリットを考えてみる
退職をしても、さまざまなメリットがあります。
- 収入アップ
- 自由な時間の増加
- 嫌な人間関係から解放される
しかし、その反面デメリットもあるんですよね。
- 収入がなくなる
- 社会保険が使えなくなる
- 転職活動が、うまくいかない可能性がある
退職をすることは、悪いことだけではありません。しかし、デメリットもあるので、慎重に決めることも大切です。
辞める前にメリットとデメリットをじっくり考えて、後悔のない選択をするのがいいですね。
すぐに転職しないときは、退職した会社の社会保険が継続できるのか確認するのがいいですね。または、国民健康保険にする選択肢もあります。
国民健康保険の加入資格について
引用元:厚生労働省 国民健康保険の加入・脱退について
日本国内に住所を有する方であって、以下のいずれにも該当しない方は、国民健康保険の被保険者となります。
・ 他の医療保険(健康保険)に加入している方、その被扶養者
・ 生活保護を受けている方
・ 後期高齢者医療制度に加入している方
・ 短期滞在在留外国人の方 など
第三者に相談してみる
退職のことで悩んでいるなら、信頼や信用できる第三者に相談するのもひとつの方法です。解決策が見つかったり、気持ちが楽になったりすることもあるからですね。
- 信頼や信用ができる会社の人
- 友人や知人に相談する
- キャリアコーチング
誰に相談するのかは、慎重に決めるのがいいですね。
第三者に相談することで、問題解決のきっかけになることもあるでしょう。
信頼や信用できない人に言うと、広まる恐れがあるので言わないようにしてください。
キャリアコーチングとは、転職の悩みや人間関係の問題などの相談ができるサービスです。
退職代行サービスを利用してみる
会社を辞めたいけど、自分で伝えるのがつらいときに、退職代行サービスという選択肢もあります。退職代行サービスとは、自分に代わって退職の意思を伝えてくれるサービスですね。
例えば、退職の意思を伝えられない状況は、人によってさまざまあります。
- 上司が怖い
- いじめやパワハラを受けている
- 会社に行こうとしても、どうしても足が動かない
退職代行サービスは、会社を辞めたいけど自分で伝えるのがつらい人にとって、強い味方になってくれますね。
しかし、退職代行サービスは、費用がかかるデメリットがあります。
ですが、費用がかかったとしても、ストレスなく退職ができればメリットにもなりますね。
まとめ
「退職が言い出せない4つの対処法!退職を伝えるタイミングとポイントとは?」のまとめは、
- 退職を伝えるときはタイミングが大切
- ポイントを押さえて伝える
- 退職の理由は曖昧にしない
仕事を選ぶのも、辞めるのも自由です。
辞めたいと思ったら、すぐに決断するのではなく、いったん落ち着いてじっくり考えましょう。
退職は人生の中でも大きな決断のひとつで、後悔しないためにも慎重に判断する必要があります。後悔しないよう、じっくり考えることが大切ですね。
落ち着いて考えれば、より良い選択肢を見つけられる可能性があります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次のおすすめ記事
≫【おすすめ】退職代行サービス10選!選び方やメリット・デメリットまで徹底解説!
コメント