「結局のところ、ブラック企業ってどんなのだよ?」って、こんな感じでどんなところがブラック企業なのか悩んでいませんか?
今働いている会社や、これから働こうとしている会社がブラック企業だと、本当に困ってしまいますよね。
ブラック企業の特徴としては、パワハラが横行していたり、残業代を払わないサービス残業を強いられているものがあります。
ブラック企業の特徴や見分け方が分かれば、その会社から逃げることができたり、働く前に察知することができますよね。
・ブラック企業の定義とは?
・ブラック企業の特徴と見分け方
・もし、「ブラック企業なのでは?」と気づいたら
ブラック企業の定義とは?
ブラック企業の確かな定義はないので、そのため悩ましい問題になっています。
厚生労働省では、次のことをブラック企業の特徴としています。
厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。
引用元:厚生労働省 「ブラック企業」ってどんな会社なの?
特徴としていることをまとめるとこんな感じで、多くが当てはまっていてらブラック企業と疑ってもいいでしょう。
- 長時間労働や過酷なノルマがある
- サービス残業を強いられて、残業代の不払いがある
- 職場でいじめやパワハラ、モラハラが横行している
- 多すぎる仕事量を要求したり、逆に仕事を与えないなどして労働者を選別している
ブラック企業を見分けることは、簡単ではありません。
ですが、ブラック企業を見分けるためにいくつかの方法があります。
就職や転職の活動をするときに、企業の雰囲気や労働条件についてしっかりとリサーチすることが大切ですね。
ブラック企業の特徴
ブラック企業の特徴は、
次のようなことがあります。
- 慢性的に長時間労働になりがち
- 休みに問題がある
- 給料に問題がある
- 人間関係に問題がある
慢性的に長時間労働になりがち
長時間労働はブラック企業の特徴のひとつですが、具体的な長労働時間は曖昧になっています。
長時間労働とは、法定労働時間を大幅に超える労働時間のことをですね。
労働時間の基準は、次のようになっています。
第 32 条 使用者は、労働者に、休憩時間を除き1週間について 40 時間を超えて、労働させてはならない。
2 使用者は、1週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き1日について8時間を超えて、労働させてはならない。
引用元:厚生労働省 労働基準法 第32条
そして、月の残業時間は次のようになっています。
時間外労働の上限規制とは
残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間とし、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできません。
引用元:厚生労働省 時間外労働の上限規制
簡単にまとめてみると、
- 1日の労働時間は8時間
- 1週間の労働時間は40時間
- 残業時間の上限は、月45時間、年360時間
例えば、「朝8時から深夜0時まで働く」といったケースは、長時間労働と言ってもいいですね。
そして、法定労働時間を超えて働くときには、その旨を届け出る必要が生じます。
また、労働者と使用者は、「36協定(労働基準法 第36条)」という時間外労働に関する協定を結びます。
画像出典:厚生労働省 時間外労働の限度に関する基準
ですので、法定労働時間をはるかに超えたら、長時間労働と言ってもいいですね。
休みに問題がある
ブラック企業の特徴のひとつとして、休みの問題があります。
まず、厚生労働省によると、休みに関しては次のようになっています。
法定の労働時間、休憩、休日
使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません。
使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。
引用元:厚生労働省 労働時間・休日に関する主な制度
厚生労働省の制度が守られていなかったら、休みに問題があると考えていいですね。
例えば、「2週間働いて、わずか1日しか休みがもらえなかった」といったケースは、休みの問題があると考えられます。
また、有給休暇についても重要なポイントです。
厚生労働省によると、有給休暇に関しては次のようになっています。
年次有給休暇とは
年次有給休暇は、法律で定められた労働者に与えられた権利です。
正社員、パートタイム労働者などの区分に関係なく、以下の要件を満たして全ての労働者に、年次有給休暇は付与されます。
1.半年間継続して雇われている
2.全労働日の8割以上を出勤している
この2点を満たしていれば年次有給休暇を取得することができます。
引用元:厚生労働省 年次有給休暇とは
有給休暇は労働者の権利で、法律で定められています。
理不尽な理由で、会社が有給休暇を認めないのは問題といえるでしょう。
ですので、休みに問題があるケースでは、ブラック企業の特徴として言われることがあります。
給料に問題がある
給料の問題があるのも、ブラック企業の特徴のひとつです。
例えば、給料の問題は次のようなことが考えられますね。
- 給料や残業代の未払いやごまかし
- 広告では高い給料だが、実際は低かった
- 最低賃金を下回っている
こういった給料のことは、労働者が働いた対価を正当に受け取れないという深刻な問題です。
また、給料や残業代を払わなかったり、ごまかすことは労働者の信頼を失って、モチベーションが下がることになります。
ですので、給料に問題があるのはブラック企業の特徴といってもいいですね。
人間関係に問題がある
人間関係に問題があるのも、ブラック企業の特徴のひとつです。
特に人間関係の問題は、職場の中で大きな割合を占めています。
画像出典:厚生労働省
そして、人間関係の問題はストレスの原因にもなっているんですよね。
例えば、人間関係の問題は次のようなことがあります。
- 毎日、理不尽に怒鳴りちらす上司
- おもしろがって、嫌がらせをしてくる先輩
- わざと仕事の引っ張る同僚
こういったことは、ほんの一例でさまざまな人間関係の問題が存在しています。
職場でこんな感じのことが、横行していたり日常化していれば、人間関係に問題があるといってもいいですね。
ブラック企業の見分け方
多くのことが当てはまっていたら「ブラック企業なのでは?」と、
注意してください。
- 「アットホームな職場」が大きな売りになっている
- 「月収〇〇万円以上も可能」など高い給料を載せている
- 「未経験OK」「学歴不問」「急募」などのワードがある
- 面接が簡単に終わってしまう
- 労働条件を曖昧にする
- ハローワークや求人広告で、いつも求人掲載をしている
「アットホームな職場」が大きな売りになっている
ブラック企業は、アットホームな職場を売りにしていることがあります。
他にアピールできることがないからですね。
アットホームな職場とは、「楽しくて明るい職場」といったことを、職場の売りにしていることがあります。
例えば、誰かの自己アピールを聞いたときに、「性格が明るいです」とだけ言われても、ピンとこないと思うんですよね。
同じように、会社が「アットホームな職場」とだけアピールしても、ピンとこないと思います。
こういった会社は、他にもアピールしている点がないのか注意してください。
他にもアピールしている点がなければ、ブラック企業かもしれないと疑ってもいいですね。
「月収〇〇万円以上も可能」など高い給料を載せている
「月収〇〇万円以上も可能」といった、高い給料で謳っている会社には注意が必要です。
高い給料だけで釣っているような場合は、ブラック企業の可能性があるからですね。
高い給料は魅力的に感じると思いますが、それだけで安心してはいけません。
給料を確認するときは、次のような点に注意してください。
- 謎の手当が多い
- みなし残業代が多い
- 歩合の割合が多い
基本給が低くて、手当が多いときは注意してください。
人件費を抑えるためにしていることがあるからです。
なんだかんだと、いちゃもんを付けて給料を安くしたいのでしょう。
こういった給料の問題があれば、ブラック企業かもしれないと疑ってもいいですね。
「未経験者歓迎」「学歴不問」「急募」などのワードがある
「未経験者歓迎」「学歴不問」「急募」といったワードが求人情報にある場合、ブラック企業の可能性があります。
過酷な労働環境になっているので、従業員の入れ替わりが激しいことが考えられるからですね。
おそらく、人手不足を補うために誰でもいいからという理由で、簡単に入社できそうなワードを入れて募集をかけているのでしょう。
こういったワードが、複数使われている場合はブラック企業かもしれないと疑ってもいいですね。
面接が簡単に終わってしまう
面接が簡単に終わってしまうときは、ブラック企業の可能性があります。
誰でもいいから入ってしてほしいので、簡単に採用するからですね。
さらに人手不足のため、採用前提で面接を行っていることも考えられます。
従業員の入れ替わりが激しい会社の場合、どんな人でも採用してしまおうという考えからきているからですね。
人手不足になっているのは、従業員の出入りが激しい会社かもしれないので、とにかく誰でもいいので人を入れたいのでしょう。
ですので、面接が簡単に終わる会社は、ブラック企業かもしれないと疑ってもいいですね。
労働条件を曖昧にする
労働条件を曖昧にしている場合、ブラック企業の可能性があります。
労働契約書を出さないで、口約束だけで労働契約をすることがあるからですね。
労働契約書は、従業員を採用するときに従業員と使用者で交わされる契約書です。
労働契約の内容について、従業員と使用者が合意したことを証明するものです。
画像出典:厚生労働省 労働契約法のあらまし
とはいっても、口約束だけで労働契約をする会社が、ブラック企業かどうかは一概には言えません。
その会社がブラック企業かどうかは、求人情報や面接をしたときの状況などもあわせて注意するのがいいですね。
ハローワークや求人広告で、いつも求人掲載をしている
ハローワークや求人広告で、いつも募集している会社はブラック企業の可能性があります。
従業員の入れ替わりが激しくて、なにかしらの問題がある会社ですね。
例えば、従業員の入れ替わりが激しい会社は、次のことが考えられます。
- 劣悪な労働環境になっている
- 慢性的な人手不足になっている
- いじめやパワハラなどの人間関係の問題がある
こんな感じの理由で離職率が高く、長い間にわたって求人掲載をしているのでしょう。
離職率の高い会社は、ブラック企業の特徴のひとつです。
求人情報や面接をしたときの状況など、あわせて注意するのがいいですね。
ハローワークの求人については、こちらの記事を参考にしてみてください!
良い会社の見分け方とは?
ブラック企業を見分けるには、良い会社を見分けることも大切です。
良い会社を見分けることができれば、ブラック企業に入るリスクを減らすことができるからですね。
例えば、良い会社は次のような特徴があります。
- 従業員が働きやすい環境になっている
- 従業員の待遇が良い
- 従業員の定着率が高い
こんな感じで、良い会社には特徴があります。
「もしかしたら、ブラック企業では?」と疑問を持ったときは、良い会社を選べるように慎重に行動することが大切ですね。
また、良い会社に入れるように、多くの情報を収集して慎重に判断することがポイントとなります。
詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてください!
ブラック企業かもしれないと、気づいてしまったら?
内定をもらっていたり、面接の前にブラック企業だと気づいてしまった場合、慎重になってよく考えてみてください。
情報不足や、考えすぎの可能性もあるからです。
後悔しないように、入社前に会社の評判や労働条件をよく調べることが大切ですね。
しかし、すでにブラック企業に入社してしまった場合も考えられます。
もし、その会社がブラック企業と気づいたときは、逃げる選択肢を考えることも重要です。
自分を守るためにも、体がおかしくなる前に対処することが大切ですね。
詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてください!
まとめ
「ブラック企業の4つの特徴と見分け方」のまとめは、
- ブラック企業を見分けるには、良い会社を知ることも大切
- ブラック企業の特徴は、人間関係や長時間労働の問題がある
- ブラック企業だと気づいたら、逃げる選択肢も入れてみる
ブラック企業を避けるためには、特徴や見分け方を知る必要があります。
例えば、長時間労働や人間関係の問題などが、それに当てはまります。
自分から見て腑に落ちない点があれば、慎重になって考えてみてください。
自分の感じたことをよく考えて、ブラック企業を見分けるのがいいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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